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「王子様は目が覚めないお姫様のためにお話を書いてあげました。」
どうしようもない現実に絶望する人々。
そこに現れる不思議なお城。
王子様はみんなお城に招き入れてあげました。
「いつまでもお城で幸せに暮らしましたとさ。」
ーそんなの、嘘じゃないですか。
争いはなくなりません。悲劇は起きます。
絶望はなかったことにはできません。
それでもー
王子様は書き続ける。いつか、まるでお話のような幸せが本当に訪れるその時を思い浮かべてー
「すべてはハッピーエンドのために。」